はじめに
お金持ちが仕掛ける新しいビジネスを見るたびに、モヤモヤして嫌な気持ちになります。SNSで「新しいビジネスを始めました!」という投稿や、豪華な車や家を自慢する投稿を見て、「またか」とため息をつく人も多いのではないでしょうか。
私が一番嫌いなのは、そうした新しいビジネスが、結局のところ情弱な人たちからお金を巻き上げて、お金持ちをさらにお金持ちにしているように感じるところです。今回は、なぜこのような感情を抱くのか、自分の体験を交えながらお話ししたいと思います。
SNSで見るお金持ちの新ビジネス
SNSを見ていると、成功者と呼ばれる人たちが、しょっちゅう「新しい挑戦」としてビジネスを始めています。それ自体は悪いことではありません。挑戦する姿勢は素晴らしいですし、ビジネスを広げて社会に貢献することも立派だと思います。
でも、その裏側には「また私たちからお金を取ろうとしているんだろうな」という思いがつきまといます。彼らが進める新しい商品やサービスは、巧みに作られたマーケティングで「これさえ買えば人生が変わる」「これであなたも成功者に近づける」といった幻想を売っています。でも、実際にはその多くが、一般の人たちのお金を吸い上げる仕組みに過ぎないのではないでしょうか。
特に気になるのが、「感謝の声」というものです。「この商品のおかげで人生が変わりました」といった口コミがSNS上で大々的に宣伝される一方で、実際には「期待外れだった」という声は埋もれていく。これが繰り返されているように見えるんです。
職場での体験:お金持ちと働くことの違和感
SNSだけではありません。私がかつて働いていた職場でも、同じような気持ちを味わいました。その職場では、隣に社長が座っていて、一緒に働いていました。一見すると、社長が社員と同じ目線で働くフラットな会社に見えるかもしれません。でも、現実は違いました。
私は月20万円程度の給料で、毎日コツコツと働いていました。一方で、その社長は「この仕事でさらに大きく儲けるぞ」と意気込んでいる様子。実際、会社の規模が拡大するにつれて、社長の生活はどんどん豪華になっていくのが目に見えてわかりました。
「最初にリスクを取ったのは社長だから、その報酬を得るのは当然」という声もあるかもしれません。けれど、私はただ、「自分の労力が、その人のさらなる成功に使われている」と思うと、どうしても納得がいきませんでした。感情的な話かもしれませんが、私はその現実がたまらなく嫌でした。
情弱をターゲットにするビジネスモデルへの疑問
さらに問題だと思うのは、こうしたお金持ちの新しいビジネスが、明らかに情弱と言われるような人たちをターゲットにしていることです。「簡単に稼げる」「リスクなしで大成功」といった甘い言葉に惹かれた人たちが、その商品やサービスに大金をつぎ込む。でも、結果はどうでしょうか。
その多くが、失望や後悔に終わるのではないでしょうか。私がSNSで目にするのは、成功者たちが「またたくさんの方に支持されています!」とアピールする投稿。でも、その裏で苦しんでいる人たちの声はほとんど聞こえてきません。
こうした状況を見るたびに、「本当にこれが正しいのか?」と疑問を抱かずにはいられません。成功者たちのビジネスが完全に悪いわけではないけれど、その方法や対象をもう少し考えてほしいと思ってしまいます。
感情を共有し、対策を考える
このような感情を抱えているのは、私だけではないはずです。SNSや職場での経験を通じて、「どうしてこんなにも不公平なんだろう」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。もちろん、全てのお金持ちやビジネスが悪いわけではありません。でも、私たちが「モヤモヤ」や「不満」を抱く理由を、社会全体で見つめ直す必要があるのではないでしょうか。
私たちは、どのような情報やビジネスにお金を使うべきなのかをしっかりと見極める力を身につける必要があります。そして、成功者たちも、その成功がどのように見られているのかをもっと理解してほしいと感じます。
まとめ:お金持ちが新しいビジネスを始めるたびに感じる複雑な感情
お金持ちが仕掛ける新しいビジネスを見るたびに感じる不快感や怒り。それは単なる嫉妬ではなく、社会全体の仕組みに対する違和感からくるものだと思います。私たちのお金や労力が誰のために使われているのかを考え直すきっかけに、この文章がなれば幸いです。