1. YouTubeの才能に感じる嫉妬心
最近、YouTubeをぼんやり見ていたら、10代の女の子がギターをかっこよくかき鳴らしている動画に遭遇しました。え、何これ、めちゃくちゃうまいじゃないですか!?演奏のスキルに圧倒されて、「若いのにすごいなぁ」と感心していたはずが、気づけばちょっとイライラ…。だんだんと心の中で「こんなに若くて才能もあって、再生回数も稼いでてズルい!」なんて、嫉妬心がムクムク膨れ上がっていきました。
というのも、実は昔、自分もギターに夢中だったんです。プロを目指して真剣にやってて、片足をプロの世界に突っ込んでるくらいにはやってたんですよ。でも、いつしかギターは手放し、情熱もどこかに置いてきてしまった…。そんな自分が今ここにいるのに、YouTubeには若くて才能あふれるキラキラした子が楽しそうに弾いている。なんかもう、まぶしくて見てられない!
そしてその子が超うまいもんだから、だんだん「うらやましい」を通り越して「イラッ」ときちゃって。10代のあの子は未来があって、キラキラしてて、再生回数も稼げて…それに比べて自分は、と考えるとなんだか情けなくなってきます。これってみんなも感じたことありますよね?なんというか、自分と他人を比べるのが一番やっかいというか、自己嫌悪スパイラルに入る感じ。
でもちょっと待って。こんな風に嫉妬を感じるのって、実は自分が「まだギター好き」ってことの表れなのかも?って気づいたんです。昔の夢を完全に忘れてたわけじゃなく、心のどこかには「ギターを弾く自分」がまだ残っているから、こんな風に嫉妬しちゃうのかも。ちょっとその気持ちに気づくだけでも、少しは自分を見直せるかもって思いませんか?
2. 夢を諦めた自分と、キラキラした若者のギャップ
夢を諦めた人がYouTubeで若い才能を目の当たりにすると、これがまぁ…精神的にキツイ!ふと「自分は一体ここで何をしてるんだ?」なんて哲学的な気分にすらなります(笑)。だって、自分はギターも手放しちゃったし、そもそも再生回数だって気にすることなんてなくなったのに、気づけばスマホを握りしめて、あの若い子の動画を「いいなぁ」とため息交じりで眺めているわけです。
一方で彼らは、今まさに夢に突き進んでいて、再生回数が爆発して「これでご飯食べてるの?」なんてびっくりするくらいのキラキラ生活をしているように見えます。さらに彼らはSNSでも積極的にファンと交流し、コメント欄には「尊い…」みたいな熱いファンのコメントもあって、まさに自分の青春の真っ只中!
そんな姿を見ていると、どうしても「いいなぁ…」なんて心がザワザワしてしまう。嫉妬と、ちょっとした焦燥感と、でもやっぱり少しの諦めが交じった複雑な気分です。
でもここで一つ言いたいのは、こうして若い才能を見て嫉妬を感じてしまうのは、ある意味「自分もかつて本気だった」という証なのかもしれない、ということ。自分が経験してきたからこそ、彼らの努力や才能のすごさが身にしみるわけで、実はそれって「自分も本気でやってきた」証拠なんです。
このギャップを感じること自体は自然なことだし、それだけ自分も過去に夢を追いかけた証なんですよね。たとえ今その夢が現実とは違ってしまっても、「かつて情熱を持っていた自分」がいたことを誇りに思ってもいいんじゃないか、なんて思えてきました。
3. 嫉妬と上手に付き合うには?
嫉妬って、どうしてもネガティブな感情のように思いがちですよね。若い頃は「自分も頑張るぞ!」と燃え上がれたのに、40代にもなるとなんとなくやる気よりもため息が先に出ちゃったりして…(笑)。でも実は、嫉妬を上手く使えば、自分の中に眠っている情熱や価値観を再発見するチャンスになるんです。
ここで一つ考えたいのは、「嫉妬の正体」って何だろう?ということ。実は嫉妬って、「自分も本当はこうしたい」「この情熱をどこかでまた燃やしたい」といった気持ちから生まれることが多いんです。だからこそ、「あの子いいな…」「なんであんなにできるの?」というモヤモヤした気持ちは、実は心のどこかにある「まだやりたいこと」へのサインでもあるんですよね。
そして、この嫉妬を上手に消化するためにできることの一つが、「自分にできる小さな挑戦を作る」ことです。たとえば、ギターをいきなり再び始めるのはちょっとハードルが高いかもしれないけれど、昔の音楽仲間に連絡してみたり、気軽な練習動画を見てみたりするのも一つの方法。昔の情熱を少しだけ思い出すことで、今の自分にも新しい小さな喜びが生まれるかもしれません。
そして、嫉妬を感じる自分を「ダメだな」と責めるのではなく、「あぁ、自分ってこういうことを大事に思っていたんだな」と受け入れてあげること。自分の心の声に耳を傾けてみると、嫉妬もただの嫌な感情じゃなく、むしろ「自分を知るためのサイン」だったんだと気づけるかもしれません。
4. 諦めた夢から見えるもの
人生にはいろんなタイミングで“諦め”がつきものですよね。でも、それがあるからこそ見えてくるものもあります。かつての夢が叶わなかったことで、違う視点から自分を見つめ直す機会が訪れる、なんてこともあるんです。
夢を諦めると、「もう若くないし…」「今さらやっても無理だよな…」とつい考えてしまいますが、それだけではもったいない!諦めたからこそ、冷静に「じゃあ、自分は何ができるのか?」「これまで何を得てきたのか?」という視点で自分を振り返ることができるようになります。
例えば、ギターを諦めたことで、「かつての自分」を通して今の自分を見直すチャンスが生まれます。過去の経験から得た知識やスキル、情熱は、消えてしまったわけじゃなくて、今の自分の一部になっているんです。それに気づくと、過去の夢も決して「失敗」や「無駄」ではなかったと思えるかもしれません。
また、諦めたことで新しい可能性にも気づくことができるかもしれません。昔の自分が一生懸命だったからこそ、「今の自分にはこんなサポートができるかも」「あの時とは違うけど、こんな形で音楽に関わっていけるかも」と、違う角度から夢を見つめ直すことができるんです。大切なのは、「夢の形が変わってもいいんだ」という柔軟さを持つことかもしれません。
そんなふうに、「諦めること」も一つの新しい道のスタートと捉えられるようになれば、過去の自分も今の自分も、どちらも肯定できるようになるのかもしれませんね。
5. 自分を好きになるコツ:戦える場所を見つける
嫉妬は簡単に割り切れるような軽い感情じゃないですよね。昔、自分が本気でやれていたからこそ、それを諦めた今でも強く感じてしまう。あの頃の自分が輝いていただけに、「なぜ自分はここで足を止めてしまったのか?」と、悔しさや焦りも湧いてきます。
でも、そんな嫉妬を否定したり、無理に忘れたりする必要はありません。むしろ、その嫉妬を“戦える場所”を見つけるためのエネルギーにしてみるのも一つの方法かもしれません。たとえその分野が違ったとしても、自分が本気で取り組んで「これなら自分もやれる!」と胸を張れるものを見つけることができれば、昔感じていた自信が少しずつ戻ってくるはずです。
例えば、今の自分ができることで、小さな挑戦を始めてみる。新しいスキルや趣味でもいいですし、仕事や人とのつながりの中で、真剣に力を注げる何かを見つけてみる。もちろん、あの頃と同じ熱量を感じるまでには時間がかかるかもしれませんが、その小さな積み重ねがやがて自信を育んでくれるはずです。そして、「また戦える自分」を取り戻せたとき、過去の嫉妬も次第に「自分を成長させてくれた原動力」に変わっていくのではないでしょうか。
夢を諦めた経験も、嫉妬の苦しさも、すべてが今の自分を作っています。それを受け入れて、もう一度自分が自信を持って“戦える場所”を見つけることで、少しずつ今の自分を好きになれるきっかけを作っていきましょう。